イタリア各地の景色を映画で存分に味わうことができます。

映画「夏をゆく人々」

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イタリアで田舎暮らしがしたくなる映画特集

「夏をゆく人々」はイタリアの牧歌的な風景の中、必死に生きる田舎の人々を覗ける作品でした。
イタリアといえば長靴の形をしていて、ピザとパスタが美味しい…そんなイメージの日本人が多いでしょう。

実は、イタリアは、南と北で大きく文化的な背景が異なりますので、イタリアのどこを舞台にした映画かということで、大きく表現したいことが異なることもあるということを知っていたでしょうか?

イタリアの特に田舎を舞台にした映画作品をまとめましたので、舞台になった土地の簡単な説明もしていきます。

イタリアって、どこにいってもものすごく魅力的な国ですので、映画をみたら、実際に行ってみたくなること請け合いです。

「イタリアで田舎暮らしがしたくなる映画特集」と銘をうって紹介します。



イタリア北部が舞台の映画作品

北イタリアと呼ばれる地方は、小麦の生産や酪農、工業製品を算出する豊かな地方です。
比較的に涼しい気候で、物静かで真面目な人たちの方が多いのが特徴です。

イタリア人は陽気! というイメージとは少し違う気がするでしょう。


 君の名前で僕を呼んで


公式:https://phantom-film.com/cmbyn-movie/intro.php

980年代、北イタリアの避暑地ですごす17歳の少年エリオが、ひと夏の間だけの客人としてアメリカからやってきた24歳の青年オリヴァーに出会う。ふたりに間に芽生えた、ひと夏の情熱的な恋を描いた物語。

当のイタリアの人も異国情緒を感じる、美しい北イタリアの自然の中で、互いに惹かれ合う二人ですが、日に日にオリヴァーが去る時が近づいてきます。
性別や年齢を問わず、観る人の心に刺さる美しい作品です。




イタリア南部が舞台の映画作品

イタリアの陽気なイメージは、イタリア南部に住む人々のイメージが強い、といえます。
明るく、よく笑い、ふざけ、家族愛が強い人々が多いのは、一説では南部の土地の治安が少々不安定なため、だといわれています。

現代では治安も安定していますが、昔のことを描く映画では、南部の不安定な部分が描かれていることが良くあります。


 ニュー・シネマ・パラダイス


参考:https://filmarks.com/movies/27515

シチリア島の小さな映画館で、映画技師アルフレードと少年トトが紡ぐ、温かい絆の物語。
幼少期から大人になるまでのトトを、3人の俳優が演じ分けています。

大人になったトトは、アルフレードの助言のまま、ローマですごし、生まれたシチリアの村には30年以上も帰っていませんでしたね。誰もが一度は耳にしたことのある名曲に乗せて、たっぷりの映画愛と素敵なノスタルジーを届けてくれる、不朽の名作です。


 ぼくは怖くない


参考:https://movies.yahoo.co.jp/movie/319110/

2001年にイタリア文学賞の最高峰・ヴィアレッジョ賞を受賞した同名小説の映画化です。
南イタリアの小さな村で、廃屋に監禁されている少年を発見したミケーレ。
恐怖のあまり誰にも打ち明けられずにいたミケーレですが、少年と心を通わせながら少しずつ成長し、勇気ある一歩を踏み出します。
カンカン照りの太陽と麦畑は、まさに南イタリアの牧歌的風景ですが…。


 Viva!公務員


参考:Amazon.co.jp_ Viva!公務員(字幕版)を観る _ Prime Video

イタリアの喜劇俳優ケッコ・ザローネが主演し、イタリアで大人気を博したコメディ作品です。
子供の頃からの夢を叶え、安定した公務員の職に就いた主人公。
しかし政府の方針でリストラの対象になってしまった彼は、リストラ担当者との攻防の末、僻地を転々とし、ついには北極圏へと左遷されてしまう!

まさに南イタリア出身の主人公は、明るく、ユーモアたっぷりに苦難(?)を乗り越えていきます。


 イル・ポスティーノ


参考:https://filmarks.com/movies/10181

南国のカプリ島で、祖国を追われ亡命してきた一人の詩人と、詩人の臨時専属配達人となった青年が、心を通わせていく物語。
この映画は、パブロ・ネルーダという実在したチリの詩人の史実をもとに作られています。
詩人との交流を通して心を成長させていく青年の姿と、南イタリアの美しいカプリ島の風景が魅力的です。



イタリア中部が舞台の映画作品

イタリア中部は、北部と南部のそれぞれの特色は薄れ、純粋に物語を追っても問題がない映画が多くなっています。
ただし、イタリアの歴史背景を調べておくと、もっと映画を楽しむことができるでしょう。


 幸福なラザロ


公式:http://lazzaro.jp/about.php

20世紀後半、イタリア中部の小さな村で、領主に騙されていると知らずに小作人として働き続けている村人たち。
ある事件をきっかけに、彼らは真実を知り村を出ていくことになるが、純朴な青年ラザロだけは村に残り…。
『夏をゆく人々』と同じ、アリーチェ・ロルヴァケル監督が、実際に起きた詐欺事件から着想を得て作った作品です。
観る人に幸福感と、そして善や悪について考えるきっかけを与えてくれる作品でしょう。


 ライフ・イズ・ビューティフル


参考:https://movies.yahoo.co.jp/movie/84896/

トスカーナの小さな町に暮らす、ユダヤ系イタリア人家族の愛と絆の物語。
幸せに暮らしていた家族にもユダヤ人迫害の波が迫り、強制収容所に連行されてしまいます。
幼い息子怖がらせないよう、父は息子に「これはゲームだ」と優しい嘘をつき…。
戦争と差別に翻弄されながらも、明るく生きようとする家族を描いた、美しい名作です。


 トスカーナの休日


参考:https://eiga.com/movie/52213/

世界的なベストセラー小説を原作とする、癒やしのスローライフ映画です。
離婚直後で失意の真っ只中にいた女性作家のフランシスは、友人に誘われイタリアのトスカーナへ旅に出ることに。
トスカーナの人々の明るさや穏やかな生活リズムに心惹かれた彼女は、現地で築300年の古民家を衝動買いしてしまい…。

牧歌的なトスカーナにいきなり移り住んだフランシスの、心の再生を描いた作品です。